NEWS RELEASE


TheShokoChukinBank


平成17年10月20日
商  工  中  金
新 潟 縣 信 用 組 合





エグジット・ファイナンスで新潟県の老舗酒蔵の再生を協調支援


 商工中金と新潟縣信用組合は、新潟市の清酒製造業者である今代司(いまよつかさ)酒造株式会社(本社 新潟県新潟市 蔵元 山本 吉太郎)に対し34百万円のエグジット・ファイナンス(再生手続終結資金)(*)を取り組みました。これにより、同社の再生債権の一括弁済がなされ、民事再生手続きが終結しました。
 明治期創業の老舗酒蔵である今代司酒造株式会社は、日本酒需要の落ち込みに対し、売上の維持を図るために製品の多品種化やOEM化(相手先ブランドでの製造)などを進めましたが、収支悪化に歯止めがかからず、平成15年12月民事再生手続きを申し立てました。その後、大阪府に本社を置く酒販会社の協力により、平成16年11月再生手続の認可決定を受けました。
 再生計画の骨子は、「製造品目を“高品質の純米吟醸酒”に一本化し、全国の日本酒通の需要家に販売していく」というもので、新潟の伝統的な酒造りの手法とブランドは守りつつ、生産面の効率化を図るとともに、販売面においては、同酒販会社の全面的なバックアップを受けて、関東甲信越地方を中心に小売店への直販体制を構築していくというものです。本件は、販売低迷に苦しむ全国の酒蔵メーカーの再生モデルにもなり得る取り組みです。
 今回、商工中金と新潟縣信用組合が、新潟の代表的な地場産業である酒蔵メーカーに対して、近時、再生を後押しする手法として注目されている「エグジット・ファイナンス」を協調して取り組み、同社の信用力をアップさせ、地場産業の再生促進に貢献したことは大変意義深いものと考えています。
 商工中金と新潟縣信用組合は、今後とも地域の振興・活性化を金融・情報の両面から支援し、地域経済の発展に貢献してまいります。


(今代司酒造株式会社 概要)
所在地 新潟県新潟市鏡が岡1−1
業種 清酒製造業
資本金 10百万円
従業員 6名
その他 主力銘柄「越乃司」(純米酒)


(*)エグジットファイナンスとは
   エグジットファイナンス(Exit Finance)は、「更生会社」という呼称を取り払い、取引先の信頼の回復による仕入条件の改善や従業員のモラル向上、雇用の円滑化等、再生の促進を図るために、「民事再生法や会社更生法に入った再生企業が法的再生手続を早期に終結する目的で、民事再生法における再生債権および別除権債権等、または会社更生法における更生債権および更生担保権等を一括返済するために受ける融資」のことをいい、DIPファイナンスの一類型に位置付けられています。