NEWS RELEASE


TheShokoChukinBank


平成17年9月8日
商  工  中  金





中小企業再生支援協議会と連携した再生支援への取組み


 商工中金では、中小企業の再生支援を重要な施策と位置付け、迅速な経営改善と事業再生に積極的に取組んでいます。具体的には、日頃から取引先に深く関与し経営改善計画の策定や進捗状況のフォローを行い、「中小企業再生支援協議会(以下、「協議会」という。)」をはじめ、「整理回収機構(RCC)」等、企業再生を専門に担う公的外部機関や地域金融機関等とも連携を図り、地域の実情に応じた取組みを行っています。
 今後本格化することが予想されている全国各地域の中小企業の再生への取組みに対し、多数かつ多様で地域性も強い中小企業の特性を踏まえた再生支援をきめ細かく実施している協議会に対し、さらなる成果の実現が期待されています。   

 商工中金では、各地の協議会や地域金融機関との連携を一層強化し、再生支援の取り組みを従前にも増して積極的に展開して参ります。

 具体的な取組みは、今般、協議会との連携が、迅速再生の実現に向けて、極めて有効であると判断されるお取引先200先程度を選定し、今後1年間を目途に相談持込みを行うこととしました。
 地域の中小企業再生の呼び水効果を発揮するため、DDS(デット・デット・スワップ)や償還条件付DES(デット・エクイティ・スワップ)、債権放棄等、多様な再生手法や新たな融資スキームであるABL(アセット・ベースト・レンディング)を、これまで以上に踏み込んで活用すること等により、事業再生に真摯に取り組む中小企業の再生に一段と貢献する所存です。


1.中小企業再生支援協議会との連携状況
協議会が、経営改善計画の策定を完了した584件(※)のうち、商工中金は 148件について新規融資や返済緩和に加え、DDSや債権放棄等、多様な再生手法も活用した金融支援に取組んでいます。
中小企業再生支援協議会との連携の結果、約13,000人の雇用維持に貢献しました。
(※)平成17年8月29日付中小企業庁公表「中小企業再生支援協議会の全体状況について」


2.中小企業再生支援協議会への相談持込予定先の概要
本業に踏み込んだ「コンサルティング」、実現可能性の高い「経営改善計画の策定」、円滑な「金融機関調整」等、協議会の機能を必要とするお取引先を協議会への相談持込先として選定しました。
 
相談持込先数 200先程度
当金庫貸出残高 1,000億円程度



別紙 

【参考】

1.DDS(デット・デット・スワップ)とは
DDSとは、合理的かつ実現可能性が高い経営改善計画に基づき金融機関が保有する貸出金の一部を資本的劣後ローンに振り替えることで、中小企業の財務再構築を行う手法です。
資本的劣後ローンは債務者区分等を判断する際に資本とみなされ、債務者区分が上位遷移することで、新規融資の円滑化等、資金の安定供給が図られることを通じ、早期再生を実現します。
商工中金は、平成16年3月、わが国で初めて金融検査マニュアル別冊(中小企業融資編)に沿ったDDSに取組みました。


<イメージ図>



2.償還条件付DES(デット・エクイティ・スワップ)とは
DESとは、企業の債務を資本に振り替え、債務の削減を図る手法です。
償還条件付DESとは、会社の買受けまたは利益による消却が予定されている種類株式を活用したDESのことをいい、償還は、債務超過が解消し配当可能となれば配当原資から償還します。特に、中小企業に多く見られる株式の処分が困難な面がある市場価格のない株式への振替の場合に有効な手法です。


3.ABL(アセット・ベースト・レンディング)とは
中小企業金融は、これまで不動産・有価証券担保や代表者の個人保証に大きく依存した融資が中心でした。しかし、不動産価格が依然として低迷するとともに、代表者の個人保証のあり方に対する問題点が指摘されるようになり、伝統的な融資手法に限界が見られるようになっています。
商工中金は、過度に不動産等の担保に依存しない金融手法として、売掛債権担保融資等に取り組んできましたが、このような状況に対し、さらに在庫販売→売掛債権回収→預金といった「事業のライフサイクル」を一体担保取得するABL(流動資産一体担保型融資)を再生事業者にも活用し、円滑な資金供給に努めています。