NEWS RELEASE


TheShokoChukinBank


平成15年12月25日
商  工  中  金




中小企業向け証券化商品に対するスキーム協力支援について



 商工中金は、中小企業への金融の多様化・円滑化を図るため、東京三菱銀行が実施する「中小企業向け無担保融資スキーム」について協力支援を行うこととしました。
 クレジットデフォルトスワップを活用したシンセティック(合成)型CLO(注1)は、中小企業の資金調達チャネルの拡大に資する「新たな金融手法」として注目されており、商工中金はこのような手法(金融フロンティア)の発展・支援に貢献するという役割の発揮のため、平成15年6月に続く第2回目の取り組みを行うものです。


(概要)

  1. 東京三菱銀行が募集した中小企業向け無担保貸出により組成されたプール債権(689先/約249億円)のうち、優先部分(シニア)(ムーディーズ社、スタンダード・アンド・プアーズ社からトリプルAの格付を取得予定)について、クレジットデフォルトスワップを活用した信用補完を行うもの。

  2. 商工中金は、上記格付のみの投資判断ではなく、中小企業信用リスク情報データベース(CRD)(注2)を活用した独自の信用リスク計量により、リスク・リターンの検証を行う。


  商工中金は、中小企業の皆様に対して、引続き、直接のご融資等によってご支援して参りますとともに、こうした民間金融機関と協調した新たな金融手法の発展・支援にも取り組んで参ります。

(注1) ローンのポートフォリオの信用リスクをまとめて移転する方法を活用したCLO。この仕組みは従来の証券化商品であるCLOのように現物資産を譲渡する方法にかわり、その信用リスクのみをクレジット・デリバティブを用いてリスク・リターンだけを移転させ、擬似的に組成されたCLO。
(注2) 我が国で初めての中小企業に関する大規模データベースとして、2001年3月に構築された金融インフラ。経済産業省・中小企業庁の主導により中小企業に対する金融を円滑にすることを主眼に創設され、会員から提供された100万社超の財務データを蓄積、分析することで、中小企業の金融円滑化に向けた諸々の取組みを行っている。


(参考)
1.スキームの概要

 東京三菱銀行が平成15年6月下旬〜10月末迄に中小企業に融資した貸出債権プール(689社約249億円)のうち優先部分(シニア)(ムーディーズ社、スタンダード・アンド・プアーズ社から格付トリプルAを取得予定)に対して三菱証券のアレンジのもと、クレジットデフォルトスワップ契約を締結して信用補完を行うものです。これにより、東京三菱銀行は与信リスクの一部を移転することができ、中小企業向け無担保融資を円滑に進めることができます。

  第1回目の取り組み 第2回目の取り組み
対象期間

2年8ヶ月(平成15年6月30日
〜平成18年2月28日)

2年7ヶ月(平成15年12月30日
〜平成18年7月31日)







企業数 355社 689社
組成金額 約120億円 約249億円
貸出実行期間 平成15年2月下旬〜3月末 平成15年6月下旬〜10月末
対象企業条件 東京三菱銀行の既存与信先で一定以上の財務要件を有する中堅・中小企業に対する新規貸出(証書貸付、金額10〜50百万円、無担保、期間3年、元金均等返済) 同左
優先部分の格付 ムーディーズ社、スタンダード・アンド・プアーズ社から格付トリプルAを取得 ムーディーズ社、スタンダード・アンド・プアーズ社から格付トリプルAを取得予定
CDS契約内容 貸出債権プール残高に対して一定率を超えるクレジットイベント(倒産と支払不履行)が発生した場合にプロテクションの売り手である商工中金に対してリスク負担が発生する。 同左