NEWS RELEASE


TheShokoChukinBank


平成18年5月31日
商 工 中 金





輸入ワインを担保にABLを実行


 商工中金(池袋支店)は、5月31日にワイン輸入業者である有限会社ヴィノラム(本社:東京都中央区 代表取締役:野田宏子)に対し、輸入ワインを担保に極度額50百万円の融資枠を設定しました。
 本件取組みは、(*)ABL(Asset Based Lending)の一形態であり、以下の特徴を有します。

 
(1) 業種特性に適合したワイン在庫の担保
   国際的に価格形成市場が確立しているワインの輸入では、前払いでの輸入が大半であり、一定の種類を取り揃えるための在庫負担と売上回収までの資金負担が大きい。本件は、価格形成市場が確立しているワインの資産価値に着目し担保として活用するもの。
(2) コベナンツ(契約期間中に借入人が遵守することを確約する条項)
   業況や在庫の報告など、適切なコベナンツを付すことで、債権者の立場からガバナンスを発揮できること。
 また、連帯保証債務の発生を一定のコベナンツ違反の場合に限定し、経営者として誠実に事業を遂行し、借入金の返済に努力していると認められる限り(たとえ借入企業の事業及び、財務状況が結果的に悪化したとしても)、経営者が連帯保証責任を負わない方式を採用していること。

 今後とも商工中金は、不動産担保や個人保証に過度の依存しない融資にも取り組むことで、企業の成長を応援してまいります。
 なお、商工中金では、平成17年2月に「女性の社会進出総合支援策」(別紙参考)を創設し、女性起業家、女性の社会進出や子育て促進に貢献している企業の皆さまを応援しています。

  融資先企業及び本件ABL概要
企業名 有限会社ヴィノラム
(資本金6百万円、従業員7名、年商358百万円)
取組金額 リボルビング型貸付(極度額)50百万円
担保 輸入ワイン在庫(約70,000本)、ワイン売代金
事業概要 当社は創業6年目のワイン輸入業者で、フランスワイン、カルフォルニアワインを取り扱っている。
代表者は、日本人女性初のソムリエ。
海外のワイナリーと直接契約し、海外輸送に特別なリファーコンテナ(定温輸送コンテナ)を使用することで、生産者から最終ユーザーまで一定の温度を維持するなど厳格な品質管理を行っている。

(参考)
「女性の社会進出総合支援策」の概要(平成17年2月創設)
1. 支援対象者
(1) 女性起業家(創業7年以内)
(2) 女性の社会進出促進効果がある事業(※1)に取組む事業者
(3) 女性従業員・男女雇用機会均等への配慮(※2)を行っている事業者
(※1)家事・育児関連、介護・福祉関連事業等
(※2)「均等推進企業表彰」等、第三者認定・表彰を受けた事業者
2. 支援内容
(1) 融資、金融相談
(2) 補助金や融資制度等の各種施策情報を提供します。

ABLとは
 在庫が販売され売掛金となり、売掛金が回収される過程の「事業のライフサイクル」に着目し、在庫・売掛金を一体として担保として極度融資枠を設定するスキームを言います(下図参照)。
 商工中金のABLモデルは、原則としてこの「事業のライフサイクル」のみを貸付の主要な引当てとするものであり、借入企業の不動産、機械設備もしくは、有価証券を担保として徴求したり、または代表者の個人の信用力に過度に依存したりすることを想定していません。その意味で商工中金のABLは、動産・不動産や債権を個別に担保と捉えてきた従来型の融資実務とは根本的に発想を異にする取組みであり、中小企業の資金調達の多様化に大きく寄与するものです。