商工中金は、新潟県中小企業再生支援協議会との連携の下、三条信用金庫及び第四銀行と協調し、岩室温泉の旅館(有)ほてる大橋館(おおはしやかた)の湯(本社 新潟市岩室温泉 代表取締役 石添邦彦)に対して、総額1,130百万円のシンジケートローンを組成しました。また、同社は、シンジケートローンに加え、前記の3金融機関から新潟県信用保証協会の保証によるセーフティネット貸付等130百万円も受け、(株)整理回収機構(RCC)の債務を一括弁済し、銀行取引の正常化を実現しました。
(有)ほてる大橋館の湯(以下、同社)は、明治初期に岩室温泉で料理店を開業し、昭和29年に旅館を併設した岩室温泉の老舗旅館です。平成6年に新潟中央銀行から融資を受け、大規模改装を行いました。その後、デフレの継続等による宿泊単価の下落などが原因で売上が低迷するなか、平成11年の同行破綻により、大半の借入金がRCCに譲渡され、資金調達に支障が生じていました。
一方で、同社は、サービスの向上による集客強化をはじめ、経営改善努力により、新潟県経営品質賞を2年連続で受賞するなど、近年は業績が着実に改善しています。こうした中で、同社の課題である金融取引の正常化に対し、新潟県中小企業再生支援協議会(以下、協議会)が、サービスの向上と経営の効率化を骨子とする再生計画の策定をサポート。これを受け、商工中金が主幹事となり3行協調のシンジケートローンを組成。予てより同一方向で支援を行ってきたRCCの債務を一括肩代わりし、再生を後押ししました。同社は、銀行取引の正常化により、ソフト面に加え、今後は「温泉熱気風呂」の新設などハード面の一層の充実にも取り組んでいく計画で、従来以上に魅力あるサービスを提供できる体制を整えていきます。
協議会は、「銀行取引の正常化」により、新潟を代表する観光地である岩室温泉の老舗旅館の経営が一層魅力あるものとなり、地場の観光産業の振興に貢献したことは大変意義深いものと考えています。また、商工中金は、最新の金融手法を用い、近時増加傾向にあるシンジケートローンを企業再生型に応用し、地元金融機関と連携しながら、地域経済の発展に貢献してまいります。