メッセージ

キャリアサポート部インタビュー

今知りたいキャリア採用について
商工中金で働く、その根幹となるパーパスの重要性を徹底深堀りします

日本の全企業のうち99.7%を占める中小企業を支え、ひいては日本の未来を形作っていく商工中金。多様化と変化が進む時代に対応すべく、多種多様な人物が集まる組織づくりが求められている。

このような商工中金がなぜ近年キャリア採用に力を入れているのか。そして個性豊かな職員が皆同じ方向を目指して進むために必要不可欠な「パーパス」について、キャリアサポート部長である田中広郎がその在り方を説く。

商工中金 キャリアサポート部長

田中 広郎

1993年入社。熊本県出身。横浜の大学を卒業し、中小企業専門の金融機関があることに興味を持ち、商工中金に入社。出身地の熊本支店を皮切りに、複数の部室店に赴任。現在はキャリアサポート部長として職員のキャリア形成実現に向けたサポート業務の指揮を執る。

中小企業の環境変動に対応し、多角的な視点でサポート

近年キャリア採用に注力されているとのことでしたが、その理由はなんでしょうか。

1936年に商工中金が設立されてから80年以上、合併や再編、統合等の波に晒させることなく、また採用についても新卒一本でしたので、プロパー純血主義のような組織でした。

プロパーだけの組織は団結力が強く、お客さまのために同じ目標に向かって邁進するという強みがある一方で、同質性が高く組織の多様性という面において課題を抱えていました。

2016年に発覚した危機対応業務の不正事案においても、この同質性の高さが原因の一つとして指摘されたところであり、組織風土改革、同質性の高い組織からの脱却が重要な経営課題となりました。

また、環境変化が激しく、価値観も多様化し、イノベーションが求められる時代の中で、従来型の単一の視点からの支援では限界があります。中小企業の皆さまの様々なニーズに対し、従来型の金融の枠を超えて応えていくためには、多様な経験を有しているキャリア採用の皆さんの力が必要となってきています。

このように、組織に新しい風を吹かせていだたきたいというDE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)の観点、そして、中小企業に対する多角的なサポート力強化の観点から、近年キャリア採用を強化しているところです。

商工中金の未来を思い描き制定したパーパス
そして、自分自身のマイパーパスと歩む

商工中金が大事にしている「パーパス」について、
田中部長のご意見をお伺いしたいです。

まずパーパス策定に至った経緯を説明します。
商工中金が2008年に株式会社化した際に、企業理念を策定しましたが、正直に申し上げて社員はそれを自分ごととして捉えられておらず、十分に浸透しないまま形骸化していました。

そして、2016年の不正事案発覚を契機に、ビジネスモデル改革と企業変革に取り組んだ結果、「新たなビジネスモデルは概ね確立できた」と評価されましたが、今後の民営化に向けてさらに社員のモチベーションを高め、強くてしなやかな組織になるためには、あらためて商工中金の存在意義を明確にし、全役職員が共有する必要がある、ということで2022年、新しい企業理念としてパーパス・ミッションを制定しました。

パーパス「企業の未来を支えていく。日本を変化に強くする」ミッション「安心と豊かさを生み出すパートナーとして、ともに考え、ともに創り、ともに変わり続ける」という言葉には、設立以来変わらぬ商工中金の存在意義がよく表れていますし、役職員全員が空でも言えるようなシンプルかつ心に響くフレーズになっていると思います。

策定にあたって中心となったのは、公募で選ばれた若手社員のチームで経営会議や取締役会でも何回、何十回も議論を重ね、1年以上かけて策定されました。

このパーパスは、全役職員の心の中に常にあり、全ての行動の源泉となり、迷った時の羅針盤としなければならず、以前の企業理念のように形骸化してしまっては意味がありません。そこで、全役職員に「マイパーパス」を策定してもらっています。マイパーパスは、“自身が人生で大事にしている価値観” と、商工中金のパーパスとが重なりあう部分であり、「自身が商工中金という会社に存在する意味、働く上での羅針盤」という位置付けです。

そして、全役職員が参加する「マイパーパスワークショップ」を毎年開催し、自身のマイパーパスについて考え、周囲と意見交換等をしてもらっています。

キャリア採用で入社された方々にも、必ずワークショップの機会を設けて、ご自身のマイパーパスを策定していただいていますが、いつもかなり盛り上がっています。

田中部長ご自身のマイパーパスを是非教えてください。

私のマイパーパスは「失敗を恐れず、チャレンジ、みんなで成長する」です。
このマイパーパスにした理由は、新たなことに挑戦することは、自身にとっても成長の機会になりますし、周りにとっても同様であると考えているからです。

銀行という組織はどうしても失敗を是としないというのが一般的な認識だと思います。石橋をたたいて渡らない!そんな風に思われている面もあるかもしれませんが、逆にそういうところを壊していきたいという想いもあります。失敗を恐れずに、自分としてもどんどんチャレンジしていくし、周りにも失敗を恐れずにチャレンジしていいよ、というためのメッセージです。

私自身にとどまらず、一緒に働く仲間、さらにはお客様さまである中小企業の皆さまと共に成長し、歩んでいきたいという意味を込めて、私のマイパーパスとしています。

中小企業を支え、日本の未来を創っていく商工中金

そのマイパーパスをご自身の部署で実践されてみていかがでしたか。

結論から言うと、「失敗してもいいから、やってみていいよ」と実際に伝えることは非常に重要だと強く感じています。

当金庫の社員は優秀で、特に指示をしなくても素晴らしい仕事をしてくれる人が多いのですが、実際に言葉にして伝えることで、意識や行動の質が変わってくると感じています。

ただ、失敗談もあって。私が支店長の時に、「コンプライアンス違反や嘘をつく等でなければ、どれだけ失敗しても構わない。ミスしても問題ないので、どんどん挑戦しよう」と伝えたところ、実際に多くの事務ミスが発生し本部に叱られたこともありました(笑)。とはいえ、失敗したことが言えず一人で問題を抱え込むよりも、オープンにミスを認め合える環境の方が遥かに良いのではないかとも思っています。

これからのメンバーの未来へ向けてメッセージをお願いします。

まずは、商工中金のパーパス・ミッションに共感してくれる方々と一緒に働きたいと心から思っています。

商工中金は中小企業専門の金融機関ですが、日本の全企業数の99%以上、雇用の7割を占め、付加価値創出の約5割を担っているのが中小企業です。まさに日本経済の根幹を成している中小企業をサポートすることのインパクトは非常に大きいと自負しています。

だからこそ、多様な経験・スキルをお持ちの皆さんとともに、企業の未来を支え、そして日本を変化に強くしていきたいと考えています。

また、ここ数年で商工中金は別の会社になったのではないか、というほど変わりましたが、今後は更に変革のスピードを上げていきます。ともに新しい時代の商工中金をつくっていきませんか?金融経験の有無は問いませんので、エントリーをお待ちしております。