輝く地域の中小企業

クリーンブースほか生産現場の
ソリューション提供で躍進

蒲田工業株式会社

ノウハウの蓄積で見積もりも施工も速いのが強み

ベルト販売代理店から出発し生産現場のニーズの解決へ

特殊な接着剤を使ってベルトを圧着するエンドレス作業。かつて「ベルトの蒲田工業」といわれた時代からの事業の柱

 生産現場では、製造装置に付随してクリーンな環境をはじめ、必要なものがさまざまにある。このソリューションを提供するのが蒲田工業㈱(東京・港区、蒲田善明社長)だ。
 蒲田社長の祖父善蔵氏は、動力伝導ベルトやベルトコンベヤーなど、工場で多用される産業機械用ベルトのメーカー羽田調帯㈱(東京・千代田区)に勤務していた。1921(大正10)年、その販売代理店として蒲田商店を創業したのが同社の始まり。ベルトの加工や調達は現在に至るまで続く同社の事業の柱の一つである一方、製鉄・製紙・食品・医薬品など、幅広い生産現場に出入りするなかで、そこでの困りごとを解決するため、さまざまな製品を扱うようになった。

新たな事業の柱として育てたクリーン事業

クリーンルーム施工例(同社提供)

 新たな事業の柱をつくろうと悪戦苦闘するなかで、90年代半ばから育ててきたのがクリーン事業だ。
 工場内では、さまざまな塵が発生する。ラインを防塵ケースで囲って製品を守るニーズは従来から大きく、これがクリーンブースやクリーンルームなどの需要に発展した。当初は仕入れた製品を売っていたが、仕入先の事業撤退でアルミ切断機やCADを買い取り、事業を引き継いだ。
 いまやクリーンルームは、空気中の汚染物質だけでなく、温度、湿度、圧力、微量ガス成分、静電気、微震動、電磁波など多様な環境条件についても必要に応じて管理された空間を提供する。高精細加工などに必須のものとなっている。
 部屋全体ではなく、ラインの一部にクリーン環境を構築するクリーンブースもコスト面から需要は大きい。
 25年以上クリーンルームを手がけてきたノウハウの蓄積で、見積もりも施工も速い。また、高額の大型クリーンルーム工事もできる特定建設業許可を取得。新築・改修を問わず、関連工事の一括管理に対応する。さらに、クリーン環境の維持に必要な管理する技術者の育成も、トレーニングやセミナーの開催で対応する。
 このように顧客の多様なニーズに応えられる体制を構築し、スピードとワンストップソリューションを大きな強みとして、クリーン事業はますます伸びている。

生産現場の困りごとに"ワンストップ"で応える

製造業のソリューションカンパニーとして

「顧客も仕入先も社員も『絶対離さないぞ』の精神で」
と意気込みを語る蒲田社長

 「『お客様の困りごとを解決し、お客様の会社の繁栄に貢献する』というのが、当社の古くからの理念だ」と語る蒲田社長。同社の仕事では、単に注文されたものを納品するだけでなく、現場の困りごとを耳にして、関連部品やサービスも併せて提案することも多いという。「実績、経験に裏打ちされた提案力、コーディネート力、課題解決能力こそが蒲田の強みだ。この力の要となる顧客、社員、協力会社をこれからも大切にし続け、絶対に離さない」と蒲田社長は誇らしげに語る。

企業名:蒲田工業株式会社 スライド

企業データ

  • 本社:東京都港区高輪4-8-33-405
  • HP:https://www.kamata.co.jp/
  • TEL:03-5420-5760
  • FAX:03-5420-5271
  • 創業:1921(大正10)年
  • 従業員:100名
  • 資本金:9300万円

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