輝く地域の中小企業
一貫したプラスチック加工プロセスで
技術とノウハウを培う
コロン株式会社

試作、治工具製造、組立、塗装、印刷の全てに対応
金属からプラスチックにカメラや自動車部品で事業拡大

古くはカメラメーカーが立ち並んでいた東京・世田谷で、カメラや事務機向けの金属部品メーカーとして創業。現在は、カメラ、自動車部品用プラスチック製品製造技術で強みを発揮するのがコロン㈱(東京都府中市、坂田達矢社長)だ。
同社は現社長の父郁治氏が1948年に創業し、現社長は2代目となる。当初はカメラ部品に特化し、セルフタイマー等に係る金属部品を製造していた。カメラ部品のプラスチック化に合わせ、プラスチック製品の製造に進出。販売先の大手メーカーとともに、生産拠点を国内各地や海外に新設し、体制を強化してきた。
試作、治工具製造、プラスチック部品の組立、質感で高級感を出すための塗装、印字のための印刷等、あらゆる工程に対応が可能な一貫体制を確立して信頼を得て、発展を遂げた。
また、熱を加えると硬化する「熱硬化性樹脂」のプラスチックを得意としていたことで、部品のプラスチック化を進めるために部品メーカーを探していた大手自動車メーカーからも受注を獲得し、販路を拡大した。
顧客ニーズへの地道な対応で「一貫体制」確立
「検査で見つける」より「最初から不良を作らない」

同社の技術力の背景について、治工具を工夫する等、毎日地道に努力を積み重ねてきたことが大きいと坂田社長は胸を張る。
特にここ数年は、設備投資を積極的に進め、最新鋭の省電力型装置も導入している。さらに、作業工程をカメラで監視してミスを警告するシステムを導入し、良品率は90%台後半の高水準に上昇した。ただ、究極的には「検査で見つける」より「最初から不良を作らない」、検査が不要なレベルを目指したいと考えている。
「特に、大手自動車メーカーの受注においては、品質管理検査で非常に高いレベルでの指導を頂いている。結果としてそれが当社のレベルアップにつながっていることは大変感謝している」と坂田社長は言う。
顧客への真摯な対応が信頼を獲得する

「当たり前のことではあるが、顧客の要望には常に真摯に対応してきた」と坂田社長は自負する。
そうしたニーズへの対応の結果、部品成形に止まらず、塗装や印刷等の業務にも対応できるという「一貫体制」が確立、同社の強みとなった。
また、大手自動車メーカーからの受注に関しては、「品質」を重視して信頼を獲得できたという結果が、モデルチェンジの際など、次の仕事にもつながる。
「今の仕事で良いものを地道に作り続けて信頼を得ることが第一だ」 と坂田社長は言う。
当面の目標として、「各工場が揃って同じレベルの技術力と品質を確保することで顧客からの信頼を維持し、その結果、生産体制や業績が安定するよう努めていきたい」と坂田社長は想いを語る。
企業名:コロン株式会社 スライド
企業データ
- 本社:東京都府中市宮西町2-16-1
- HP:https://www.colon.co.jp
- TEL:042-314-2111
- 創業:1948年9月
- 資本金:1500万円
- 従業員:230名
商工中金は中小企業の価値向上に取組み、地域経済の活性化に貢献してまいります。まずは、ご相談ください。
お近くの各営業店までお電話ください。
受付時間 9:00~17:00(土・日・祝祭日・12/31を除く)