輝く地域の中小企業

産業廃棄物の「地産地消」に挑戦
道南・函館への貢献目指す

株式会社西武建設運輸

環境にやさしい企業を目指す

トラック運送専業から、土木業、産業廃棄物処理へと事業を展開

医療系廃棄物。感染性廃棄物については処理用のボックスに密閉して焼却する。焼却ラインは機械化されている

 運送業として1971年に創業、土木、産業廃棄物処理、不動産業まで北海道函館市を拠点に幅広く展開し、新規事業進出に積極的に取り組む㈱西武建設運輸(岸寛樹社長)。現社長の父・基晴氏が、ドライバーとして勤務していた同社を継承、実質創業者として1977年に設立した。当初は北海道産のイワシ等、水産物を主に扱っていたが、その後、野菜や冷食関連に輸送品目をシフトさせた。
 業種拡大のきっかけとなったのは、従業員の高齢化だ。年齢とともに大型トラックの長距離運転もハードになってくる。1988年、彼らの新たな働く場として、もともと参入を考えていた土木事業を立ち上げ、やがて解体工事も多く手掛けるようになる。さらに、そこで発生する廃材の再利用に着目、産業廃棄物処理を中心とする環境事業へと展開していった。

道南初の管理型処理施設 美しい海を次世代へ残す

建物の解体廃材を破砕処理し、コンクリート用の砂利として再利用する

 当初は建築廃材のリサイクルが中心だったが、当時、道南地区には産廃処分場がなかったため、地元自治体からの要請もあり、2014年、道南初だという産業廃棄物の焼却施設と管理型の処分場を新設した。いわゆる産廃の"地産地消"を目指した環境事業は、運輸・土木事業に次ぐ第3の事業の柱に成長した。
 環境事業の立ち上げは、岸社長の長年の想いでもあった。豊かな海に囲まれ、長い歴史を持つ函館の地にあって、環境に対する意識は高かったという。そのため処理施設には先端技術を採用し、排水を河川放流しない循環型の施設を目指した。地元の環境に配慮した企業として、さらなる信用力アップにも繫がった。
 一方、祖業である運輸部門においても、常により良いものを追求してきた。断熱性の高い最新車両を使用し、鮮度維持には特に注意を払っている。「温度管理や出荷時の気遣いにも長け、細かい知識を持つ熟練ドライバーを擁することも当社の強みだ」と岸社長は強調する。大手有名ブランドの冷菓の関東から道内エリアへのトラック幹線輸送を一手に担うなど、高い評価を得ている。

社員全員の"総合力"で勝負

まちおこしへの貢献を通じて、協力して戦う組織へ

太陽光発電による蓄電やトラックのEV化など、将来に向けたアイデアを語る岸社長

 解体工事を請け負うことで、不動産事業とも関わりができ、まちの再開発や、まちおこしの活動にも携わるようになった。「地域経済に貢献し、函館を明るく元気にしたいとの想いも強まった。道南圏外からの投資を呼び込み、まちの収益拡大にも貢献したい」と岸社長は語る。
 同社はこれまで経営環境の変化に対するリスクヘッジのため、さまざまな事業に挑戦してきた。結果的にそれが各事業部門の自立や、一人一人が考えアイデアを出し合う風土につながり、同社の強みである総合力を生み出してきた。
 「まちの再開発を通じ、皆で協力し合えば大きな事業も成し得ることを改めて実感した。若手の育成も強化し、これからも組織で戦える企業を目指したい」と岸社長は熱く語る。

企業名:株式会社西武建設運輸 スライド

企業データ

  • 本社:北海道函館市亀田中野町219-14
  • HP:https://www.seibukensetsu.com/
  • TEL:0138-47-2738
  • FAX:0138-47-1871
  • 創業:1971年6月
  • 設立:1977年9月
  • 資本金:7,000万円
  • 従業員:141名(グループ計)

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