輝く地域の中小企業

部品加工から完成品製造まで
一貫体制で顧客の想いを実現

株式会社庄内クリエート工業

板金から塗装まで一気通貫で対応できる設備が強み

部品加工で培った技術を大型産業機械で展開

大型の機械設備が並ぶ組立工場。15トンまで引き上げ可能な大型クレーンも設置され、大型の装置製造も可能

 ㈱庄内クリエート工業(山形県鶴岡市、小田秀一社長)は、主に産業用機械の製造に携わる機械メーカーで、部品加工から完成品組立まで、一貫生産体制を有するグループを形成、同社はその中核企業である。
 同社の源流は、1977年、現社長の父で現取締役の治一氏が農業機械と家具の販売を行う㈱大山機械(現グループ傘下)の創業に遡る。その後、大山機械で培った部品加工技術をベースに事業拡大を図り、庄内クリエート工業の前身である鶴岡塗装工業を創業。現在では産業用機械の受注に加え、独自ブランドでのオリジナルの医療機器製造にも進出し、大手製造業者から医療関係者まで幅広い顧客を得ている。

蓄えてきた技術が支えるサブベンダーとしての地位

板金/溶接工程(精密な板金溶接から大型製缶溶接まで対応可能)

 同社では現在、グループ全体で力を発揮できるように体制を整え、大山機械では部品、庄内クリエート工業では完成品と、中核を占める2社を中心に分業している。「部品加工を請け負う中で、設計、開発から部品製作、組立調整、保守点検に至るまで、顧客の要望に対応していくうちに事業の幅が拡大していった」と小田社長は言う。
 特に産業機械は、大手エンジニアリング会社のサブベンダーとしての受注が半数を超え、海外事業にも対応する。また、扱っているのはカタログにない産業用の特殊機械であり、一つ一つ異なる顧客のニーズに対し、プロジェクトごとに手順や仕様、検査等の基準を変え、丁寧に対応してきた。協力会社も含めグループ全体でノウハウを蓄積し、知識を構築することで品質を担保し、顧客の信頼を得てきた。

人を教育し、地域に貢献できる企業に

オリジナルの医療機器を強みに自立した強さで勝負

「常に人との出会いに感謝することが大切」と語る小田社長

 大手のサブベンダーとしての実績は着実に積み上げてきた同社だが、事業のパートナーとして長く認められるためには、企業として自立しているという強さが必要と思われた。また一方で、「自分たちで一から設計するモノづくりにもこだわっていきたい」という思いもあった。こうした思いの実現のために参入先として挙がったのが医療機器事業である。
 医療機器の基準は多く障壁は高いが、同社が長年磨いて高い評価を得てきた技術力があり、これを活かしたいという意気込みに周囲の協力もあった。現在、この事業は売上10~20%を占めているが、将来的には産業用機械と同じ水準を目指す。さらに同社は、別のオリジナル製品の開発も視野に入れている。ヘルスケア、有機肥料や食のリサイクルといった食料関連事業など、社会の課題解決の事業にも取り組む予定だ。
 「企業としてメンバーに成長機会を提供し、地域に貢献できる体力を持った企業であり続けたい」と小田社長は熱く語る。

企業名:株式会社庄内クリエート工業 スライド

企業データ

  • 本社:山形県鶴岡市下清水字内田元72-40
  • HP:https://www.s-create.jp/
  • TEL:0235-24-7922
  • FAX:0235-24-3327
  • 創業:1977年4月
  • 設立:1990年2月
  • 資本金:4360万円
  • 従業員:153名(グループ計)

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