地域金融機関の皆さま

  • 商工中金では、地域金融機関および業界団体の皆さまを地域金融における重要なパートナーと認識し、地域金融機関の皆さまとの連携を業務運営方針の一つに位置付けております。
  • 新たなビジネスモデルの下で「経営支援総合金融サービス事業」を展開するにあたり、地域金融機関の皆さまと連携して、地域の中小企業、中小企業組合等のお客さまの経営課題に対するソリューションを提供してまいります。

経営支援総合金融サービス事業の展開

  • お客さまニーズ起点の課題解決型金融に向けて、①信頼関係を構築し深化させ、②事業性評価を通じて事業を理解し、課題を共有するための取組みを強化し、③課題解決に繋がるソリューションを提供します。
  • 効果的なソリューションの提供に向けて、④地域金融機関や外部機関の皆さまと連携した取組を進めてまいります。

重点分野のソリューション提供

  • 商工中金は、中小企業の企業価値向上に向けて、4つの重点分野を中心に金融支援、本業支援等のソリューション提供を行っております。
  • 協調融資等を通じたリスクシェアやノウハウ・情報の共有等により、各地域で大きな役割を果たしておられる地域金融機関の皆さまとご一緒に、中小企業の課題解決に取り組んでまいります。

連携・協業に向けて

  • 協調融資によるリスクシェア等の融資面での連携に加えて、商工中金が補完的に機能を発揮できる下記の業務分野で、地域金融機関の皆さまのソリューション提供をサポートいたします。

再生・経営改善支援

  • 商工中金は、「真にお客さま本位で長期的な視点から中小企業および中小企業組合の価値向上に貢献する」ことを目的に、経営改善・事業再生に取組む事業者を積極的にサポートしています。

連携・協業のイメージ等

  • 地域金融機関の皆さまが主な担い手である、「地域の主要産業や雇用を担う事業者の皆さま」の経営改善・再生支援に対して、地域金融機関の皆さまと協調して、金融取引正常化や追加的な資金ニーズに対応してまいります。
    (過去5年間で累計約700件のリファイナンス制度取扱実績があります)
  • 地域金融機関の皆さまと協調して劣後ローン(DDS)・資本的劣後ローン(DES)等の多様な金融手法を活用して、事業再生の実効性を高める取組を行います。
    (過去9年間で累計約130件、200億円弱のDDS取組実績があります)
  • 経営改善計画に基づく営業キャッシュフローの改善に必要な本業支援等に係る情報提供や、全47都道府県に拠点をもつ当金庫のネットワークを活かしたサポートを行います。
地域金融機関の皆さまとの連携事例

A社(運送業)の大型設備投資に対して、当社から協調での対応要請を受けて、投資効果を検証するために甲銀行と情報共有をし、融資審査をシェアして取組みました。
甲銀行で地域特性や地元ユーザーのニーズ確認、商工中金で業界動向や投資環境を検証して、協調で設備投資を支援しました。

事業承継・M & A

  • 商工中金では、中小企業の事業承継における後継者不足の課題を解決すべく、M&A業務に取組んでいます。本業務では、既に全国62の地域金融機関と提携契約を結んでいます。
  • 地域金融機関の「地域に密着した豊富な情報」と当金庫の「全国に亘る広域の情報」を活用して、地域の中小企業の事業継続と雇用維持による地域経済の発展を目指し、地域金融機関の皆さまとM&A業務における連携を進めてまいります。

連携・協業のイメージ等

  • 自行のネットワークのみでマッチングに至らなかった案件に対しても、当金庫の情報をご活用頂くことで、売り手情報、買い手情報の提供の幅を広げることができます。
  • 商工中金は全47都道府県に拠点を有しており、地元以外の地域への譲渡を希望する取引先に対して、全国規模かつ広域でのマッチング候補先をご提供いたします。
  • M&A専門スタッフによるアドバイザー業務を行っており、仲介のみならず、売り手側又は買い手側のみの受託も可能です。
地域金融機関の皆さまとの連携事例

B社(ホテル業・西日本エリア)は、乙銀行取引先で、業績向上に限界を感じ、事業の更なる発展を目的に譲渡先を探していましたが、乙銀行の営業エリアでは、譲渡先が見つからない状況でした。乙銀行と提携していた商工中金では、乙銀行よりB社の紹介を受け、候補先探索を開始しました。複数リストアップした先のうち、C社(ホテル業・東日本エリア)との交渉が進み、初回打診から約3か月でクロージングしました。

  • 尚、アドバイザリー報酬は、乙銀行はB社、商工中金はC社より、それぞれ受領しました。

ビジネスマッチング

  • 商工中金では、全47都道府県に店舗を有しており、全国7万社以上のお客さまとお取引しています。
  • 地域金融機関の皆さまの「地域における強力なネットワーク」と商工中金の「全国に亘るネットワーク」を活用して、地域の中小企業の課題や事業ニーズに最適なビジネスパートナーを紹介すべく、ビジネスマッチング業務における連携を進めてまいります。

連携・協業のイメージ等

  • 自行のネットワークのみでマッチングに至らなかった案件に対しても、常時1,000件以上ある商工中金の全国のマッチング情報をご活用頂くことで、バイヤー情報、セラー情報等、提供の幅を広げることができます。
  • 域外への販路拡大等を希望する取引先に対して、他の都道府県を含む広域のマッチング候補先をご提供いたします。
  • 地域で開催される商談会等の魅力や発信力の向上に向けて、域外のバイヤーやセラーをご紹介いたします。
地域金融機関の皆さまからの声

全国ネットワークを活かし、商談会にて全国からバイヤーおよびセラーを募って頂けるのは非常にありがたい。特に、域外の販売先を見つけたいと思っている地元企業は非常に多く、商談会の活性化に繋がっている。今後とも是非連携していきたい。

シンジケートローン(エージェント業務)

  • 商工中金は、中小企業が多額の資金調達を必要とする際に、各金融機関と協調体制を維持すべく、主幹事としてシンジケートローンを組成しており、同業務に関する体制整備を進めてまいりました。(年間130件程度の主幹事件数はメガバンクに次ぐ組成実績です)
  • 取引先の様々な資金調達による課題解決に向けて、地域金融機関の皆さまと、シンジケートローンを通じた連携を進めてまいります。

連携・協業のイメージ等

  • 地域金融機関の皆さまと商工中金が共同主幹事としてシンジケートローンを組成することで、取引先への新たな融資スキームの提案とともに、より安定的なリレーション構築ができます。
  • 人員体制等から負担の大きいエージェント業務を当金庫がお引受することで、シンジケートローンへの取組における業務負担のネックが軽減できます。
地域金融機関の皆さまとの連携事例

丙銀行では、取引先にシ・ローンでの資金調達ニーズがありながら、エージェント業務の体制整備ができておらず、これまでは他行にシ・ローン組成を依頼せざるをえないケースが多々ありました。商工中金との連携後はエージェント業務を商工中金が引受けることで、リードアレンジャーとして取引先のニーズに応えるべく、自行で積極的にシ・ローン取組みができる状況になっています。

海外展開支援

  • 商工中金では、4つの海外拠点(NY、上海、香港、バンコク)と国内外の多くの提携機関によるネットワークを活用して、中小企業の海外展開をサポートしています。(現法貸残高約600億円、スタンドバイL/C残高約350億円等、豊富な取扱実績があります)
  • 各地域における中小企業の海外展開に伴う課題を効果的に解決するため、地域金融機関の皆さまと国際業務における連携を進めてまいります。

連携・協業のイメージ等

  • 相互の取引先の海外における資金調達ニーズに対して、スタンドバイL/Cや親子ローン、現法への直接貸付等の手法を通じて協調支援いたします。
  • 海外における販売・仕入先紹介ニーズに対して、海外でのマッチング先を紹介します。
  • セミナーの共催や提携機関の情報活用により取引先に有用な情報を提供します。
  • 当金庫の海外拠点等へのトレーニー受入等により、人材交流やノウハウの共有を行います。
地域金融機関の皆さまとの連携事例
  • タイ投資委員会(BOI)アドバイザー(商工中金から出向)が、地域金融機関向けに最新のBOI政策に関する勉強会を開催しました。参加者の皆さまからは、取引先への情報支援の幅が広がったと評価いただいています。
  • D社の海外現法から資金調達の相談を受けた丁銀行は、現法貸を取り扱っておられませんでしたが、同行から相談を受けた商工中金が、丁銀行からスタンドバイL/Cの差入を受けて現地法人に対して融資を行うことで、取引先のニーズに応えることができました。

デリバティブ(為替リスクヘッジ)

  • 商工中金では、貿易等で為替変動リスクを抱える取引先に、デリバティブを活用した為替リスクヘッジ手法を提供しています。
    (想定元本約1兆円、取組先数約650先、年間取扱約250件と豊富な取扱実績があります)
  • 各地域における中小企業の為替リスクに関する課題を効果的に解決するため、地域金融機関の皆さまとデリバティブ業務における連携を進めてまいります。

連携・協業のイメージ等

  • ご紹介頂いた取引先に対して、商工中金が直接クーポンスワップを提供します
    商品性やリスクに関する説明等は全て商工中金が単独で行います。
  • デリバティブ販売に係る届出や体制整備を要さずに、為替リスクヘッジに係る取引先の課題解決のお手伝いが可能となります。
  • 金額1万~2万ドル/月程度の小口ニーズにも対応できます。
  • ご紹介頂いた先について取引が成約した場合、一定の基準で顧客紹介に対する手数料をお支払いします。
地域金融機関の皆さまからの声
  • 外為業務は取扱っているが、為替ヘッジ商品は品揃えが無く、取引先ニーズへの対応として関心がある。
  • 他の金融機関からの提案は大口先が対象であり、当行取引先の規模でも対象となるなら検討したい。
  • 事業性評価における課題解決メニューが不足しており、ニーズのある取引先への提案材料として魅力を感じている。

その他の連携事例

リスクシェア(リファイナンスによる資金繰り改善)

返済額とキャッシュフローのミスマッチ解消を地域金融機関と協調してサポート

  • D社は、インテリア向けの生地製造業者で、業界の商慣行から在庫備蓄に伴う資金負担が大きく、長期の約定弁済付借入を中心に運転資金を調達していたため、キャッシュフロー以上の返済負担が課題となっていました。
  • 商工中金は、同社とメインE行に対して、キャッシュフローのミスマッチ解消に向けたリファイナンス・シンジケートローンを提案し、協調で対応しました。
  • 結果、同社の年間返済額は2億円以上軽減され、運転資金の反復調達等に煩わされることなく、本業に集中できる財務構造となりました。
  • E行は、シンジケートローン主幹事の実績が多くありませんでしたが、商工中金がサポートすることで、円滑な組成に結びつきました。
  • 共通の取引先が抱える課題に対して、効果的な対応を行うとともに、地域金融機関のアレンジ業務サポートにも繋がった案件で、実行後にはE行頭取から今後も協力して地域の企業をサポートしていきたいとの発言もありました。

リスクシェア(金融取引正常化)

事業再生に向けて地元金融機関を巻き込み金融取引正常化をサポート

  • F社は、過去に事業再生ADRを申立てた酒類販売業者で、本社移転に伴って遠隔地取引となった既存の取引金融機関との関係が疎遠になったため、資金調達窓口に課題を抱えていました。
  • また、既存借入のコベナンツで現金保有に制限を受けていたことも、事業運営に大きな制約となっていました。
  • 商工中金は、移転後の本社所在地域での金融取引再構築を目指していた同社の意向を踏まえてエグジットを主導し、新規行として地元のG行を紹介し、同行を主幹事として地元の地域金融機関を巻き込んだシンジケートローン組成を行いました。
  • 本件による金融取引正常化を受けて、所要運転資金に見合う当座貸越枠をG行と協調で設定し、安定した事業資金確保の課題解決にも貢献することができました。
  • 過去のADRで事業運営に支障が生じていた同社の課題解決に向けて、取引金融機関の入替による大幅な金融取引見直しを主導した案件です。

リスクシェア(創業支援)

地域活性化に向けた第二創業案件を地域金融機関と協調してサポート

  • H社は、自動車整備事業者が新規事業として地元温泉を活用した養殖事業を開始するために設立した新設会社で、事業の立上げ資金調達が課題となっていました。
  • 商工中金は、地元I行からの協調支援要請を受けて、業界動向等に関する外部コンサルの調査等も活用して事業計画を検証し、新規取引を開始して事業の本格稼働に向けた必要資金をサポートしました。
  • 商工中金の資金対応が呼び水となり、地域金融機関も資金支援に参画しました。
  • 本事業はメディアでも注目された地域活性化事業で、メインI行でも自行の支援プロジェクトで優秀賞を授与してサポートしました。
  • 新事業進出に伴うリスクのある資金需要について、メイン行とともに協調支援することで、他の金融機関に対する呼び水効果を発揮した案件です。

リスクシェア(再生支援)

地域を代表する事業者の事業再生を地域金融機関と協調してサポート

  • J社は、過去の業況悪化に伴って貸出金をファンドに売却して特別清算した温泉旅館で、ファンドの支援で計数管理の強化、価格設定の適正化、サービスの向上等に取り組み、近年大きく業況回復を果たしていましたが、将来の設備投資等を睨んで、金融取引を正常化することが課題となっていました。
  • 商工中金は、メイン行として債権売却を実施するも、継続して、同社のサポートを続け、K信金と協調してファンドの肩代わりを行い、正常化をサポートしました。
  • 対応に向けて、今後の追加投資や同社の返済財源等を勘案して、期間20年の超長期条件とする等、同社の資金繰りにも配慮しました。
  • 地域金融機関と協調し、事業再生に取り組むお客さまに対して踏み込んだ対応を行うことで、地域を代表し、多くの雇用を擁する事業者の再生をサポートした案件です。

業務ノウハウの共有

地域金融機関へのノウハウ提供を通じて地域活性化を担う事業者を協調支援

  • L社は、地元飲食業者が共同出資して設立した地元初の地ビールメーカーであり、地域を代表する活性化事業としてM行が支援に注力していました。
  • 新たに醸造設備導入を検討していましたが、事業実績が不足していたこともあり、地公体制度融資の承認が得られず、他の政府系金融機関の対応金額も限定的であったため、M行から商工中金に対して協調支援の相談がありました。
  • 商工中金では、他の地域における同業者の情報収集等を通じて、同社の事業見通しをM行と共有し、協調支援スキームを構築しました。
  • 対応の過程では、M行で実績の無かった機械の譲渡担保取得について、契約書の雛形提供等を含むアドバイスを行い、事業の円滑な進捗をサポートしました。
  • M行では、地域資源の活用と観光客誘致に取り組む企業に対する協調支援事例としてリリースを行う等、同案件を高く評価しています。

プラットフォームの共有(再生支援)

全国ネットワークを活用して企業再生に貢献

  • N社は、大規模宴会場、コンベンションホールを有する地域唯一の大型ホテルで、設備負担重く、資金繰り逼迫から商工中金が主導して再生支援協議会に相談していたお取引先です。
  • 暫定計画期間中に改善に向けた取り組みを続けるも、十分な償還財源を確保できず、バンクミーティングを通じて、債権放棄を含めたスポンサー型の再生計画に切り替え各行の同意が得られました。
  • 商工中金は、スポンサー選定や同社の業績改善に向けたビジネスマッチングの成約をサポート。スポンサー企業のN社再建を強く後押ししました。
  • 商工中金の全国ネットワークによる情報を活かして、地域の産業、雇用の維持が図られ、事業再生への道筋を付けられた案件です。

プラットフォームの共有(M&A)

地域金融機関とM&Aで連携し企業の事業承継ニーズに対応

  • 地域で運送業を営むO社は、後継者不在から取引のあった地域金融機関P行に対してM&Aによる事業売却の相談をしていました。
  • 自行のネットワーク内で候補先が見つからない状況で、O社主要株主の体調が急変し、譲渡先を早急に探して欲しい旨の要望を受けたP行から、商工中金に対して買い手先の候補について相談がありました。
  • 商工中金は、P行の管轄エリア外で、O社の持つ事業エリアを運送ルート上の重要拠点と位置付けていた先を候補先として紹介したところ、双方のニーズが合致してM&Aの制約に至りました。
  • 地域金融機関の持つ「地域に密着した情報」と商工中金の「地域を跨ぐ情報」を持ち寄ることで、O社の事業承継を支援した案件です。

海外展開における連携

スタンドバイクレジットを活用した海外での資金調達ニーズへの対応

  • Q社は、国内大手の通信機器メーカーグループで、R国に現地法人を設立して主力生産拠点として製品製造を行っており、現地法人の資金繰りは、グループ内の取引条件を調整して行っていました。
  • 商工中金は、同グループの資金効率改善に向けて、現地法人による直接調達を提案し、R国に支店を有するS行を紹介しました。
  • Q社としては、現地調達による資金効率改善に加えて、将来的に調達窓口拡大を目指す中で、これまで取引実績の無いS行との取引に関心を示し、商工中金がS行に対してスタンドバイクレジットを発行し、S行がR国現地法人の運転資金融資を行いました。
  • 商工中金の現地拠点が無いR国に支店を有するS行と、SBLCを介して連携することで、同国における資金需要に対応した案件です。

お問い合わせは、お近くの商工中金店舗まで。