
サポート事例
初の海外生産拠点を設立する、山梨県の精密金属加工業者をサポート!
藤精機株式会社
代表取締役社長 新藤 淳 様
藤精機株式会社(本社:山梨県巨摩郡昭和町)は、スマートメーターなどの精密金属加工業者です。食品工場や半導体向けの機械設備に加え、近年は、医療機器や航空宇宙分野など、より高度な技術と精度が求められる分野に進出しています。同社は、設計開発、試作から量産まで多様な工程をワンストップで提供できることから、大手メーカーからも高い評価を得ており、2017年には地域経済への影響力が大きく、成長性が見込まれる企業として地域未来牽引企業にも認定されています。

創業時に手掛けた米国航空機部品の加工
藤精機株式会社は、1968年に創業。米国航空機部品の加工を手掛けるなど、これまで順調に事業を拡大し、2018年には山梨県内に新工場が稼働しましたが、新藤社長には強い危機意識が芽生えていました。「日本は人口減少や高齢化によるマーケットの縮小が見込まれ、企業の成長を維持するためには海外に進出する必要がある。」新藤社長が目をつけたのは、多くのスタートアップ企業が生まれている米国でした。

経済産業省が主催する「シリコンバレーミッション」に参加
新藤社長は、2017年11月に経済産業省が主催する「シリコンバレーミッション」に参加し、大小様々な企業が新規事業を立ち上げ、現地では試作品の製作ニーズが強いことを認識しました。また、現地では、中国系をはじめとしたアジア系の企業が試作品の製造を担っていますが、同社の高い技術力を活かした高精度かつ短納期の対応に、ニーズと勝機があると感じました。

初の海外生産拠点、ニューヨーク支店より新設現地法人に180万USドルを融資
同社は、米国進出を決定し現地法人を設立しましたが、工場用地の確保や不動産に関連する税務などの情報不足、資金調達等が課題となっていました。親会社での資金調達は容易ですが、為替リスクを親会社が負担することや、現地法人の独立した経営の妨げになることが危惧されたため、現地法人による資金調達の検討が進められました。
商工中金は、同社と課題を共有し、ジェトロの山梨やロサンゼルス事務所と連携して情報提供や不動産売買にかかる側面支援を実施するとともに、商工中金ニューヨーク支店より同社の新設現地法人に180万USドルを融資しました。今後も、工場の設備投資に合わせて融資を行うとともに、米国進出企業とのビジネスマッチングなどの本業サポートも積極的に行っていきます。

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