財務改善

お客さまとの対話を通じた事業性評価により経営課題やニーズを共有しつつ、短期継続融資の導入やリファイナンス等の財務改善支援に取り組むことで、お客さまの資金繰り改善をサポートしています。また財務改善支援と併せて、「ビジネスマッチング」等、営業キャッシュフローの改善に繋がる本業支援にも取り組み、お客さまの経営改善や持続的な成長をサポートしています。

資金繰り改善のサポート

金融機関との取引を以下のように見直すことによりお客様の資金繰り改善をサポートします

    • 売上回収までの必要資金を長期で複数口借入
    • 設備の稼働年数より短い期間で複数口借入
    • 短期継続融資を導入
    • 借入期間、返済方法を見直し

貸借対照表のイメージ

  1. ※1売上回収までの必要資金(売掛金等と棚卸資産から買掛金等を控除した金額)。
  2. ※2約定返済の期間を見直す(キャッシュフローや資産構成にあった期間による借換)ことも可能です。
  3. ※3投資や新分野進出などに対し、より資本に近い性質の資金を調達する方法です。
    • 資金繰りへの負担
    • (将来の)借入手続等の負担

ご検討を進める上での留意点

  • お客様のお考え、将来の資産構成や財務構造を十分確認させていただく必要があり、面談のお時間をいただくほか、倉庫や工場等の現場を訪問し事業の理解に努めさせていただきます。
  • 将来の資産構成や財務構造を検討させていただいた結果、商工中金単独での取組みでは十分な効果が見込まれない場合は、他の取引行の意向確認を含め、ご相談させていただきます。
  • 短期継続借入は、大幅な事情の変更がない限り、継続を前提としております(業況を確認させていただくため、定期的な資料の提出をご相談させていただきます)。
  • 商工中金では、資金繰り改善にかかるご相談を起点として、本業のサポートに取組んでおります。是非、お近くの商工中金にご相談ください。

営業CF改善のサポート(本業サポート)

会社の目指す方向性をお聞きし、課題解決につながる最適なソリューションをご案内します。

本業サポートの流れ(例)~A社の場合

A社の目指す方向性の共有

資金繰り改善にかかるご相談の際に本業の目指す方向をお聞きし、A社の場合、コスト削減に向けて生産ラインを見直す戦略が最適であると共有できました。

<A社が取りうる戦略一覧>

戦略実行の際に役立つソリューションを提供

商工中金は、A社に下記のソリューションをご提供しました。

  • 設備メーカーの紹介
  • 設備購入の際に利用可能な補助金の紹介
  • 設備購入資金のご融資
  • 生産性向上のための専門家紹介

一つの課題対応後もさらなる改善を目指してサポートを継続

A社は専門家のアドバイスにより、設備導入にあわせて社内マニュアルを改正しました。
生産ライン見直しによるキャッシュフロー改善が成功したA社は、今後売上増加や資産効率の向上といった課題にも商工中金とともに取り組む予定です。

  • 別途、ご融資の審査が必要です
A社(お客さま)設備資金の融資が受けられるだけでなく、設備の運用や補助金の情報まで相談でき、営業CFが改善しました。 商工中金 人手不足に対応するため、生産性向上に取組むお客さまをサポートできました。

お問い合わせはお近くの商工中金へ

財務バランス改善のため、全行参加型のシンジケートローンを組成した事例

A社は、東海に拠点をもつ梱包木箱・車両材・木製パレットなどの木製品製造業者です。特殊製品の梱包や短納期対応を強みとしており、地元の港から船積みされる工作機械、プラント部品等の輸出に数多く使用されています。

A社は、これまで、経常的な運転資金を長期借入金主体に調達していたため、毎期、キャッシュフロー以上の約定弁済が必要となっていました。借入金を返済するための借入を実施するなど、金融機関との交渉に多くの労力を費やしたため、本業に十分な時間を確保することができませんでした。A社社長の悩みを共有した商工中金は、課題解決に向けて全ての取引銀行との対話を行いました。その結果、全ての借入金について、約定弁済不要の短期資金枠と当社のキャッシュフローに合わせた10年超の長期資金に分けたシンジケートローンの組成を実現しました。

商工中金は、本シンジケートローンにより、当社の全借入金の長短バランスを是正し、営業キャッシュフローと財務キャッシュフローのミスマッチ解消を図り、金融機関の協調体制をより強固なものとしました。これにより、A社は、一層積極的な事業展開を実施することが可能となり、販路の拡大に加え、次世代への継承に向けた作業を進めています。