サポート事例

福井県の地域金融機関と協調し、財務リバランスによる資金繰り円滑化をサポート!

代表取締役社長 山本 丈雄様

株式会社ホームセンターみつわ(本社:福井県福井市)は、創業40年を超える県内有数のホームセンターです。福井県内初のホームセンターとして、常時7万~10万種類の商品を取扱い、地域に密着し、地元福井県産の種苗販売や体験型のワークショップを展開するなど、地域の顧客ニーズに応えています。

福井県初のホームセンター出店から40年

同社は、県内に9店舗を構え、順調に業績を伸ばしてきましたが、2000年以降県内人口がピークアウトするなか、売上が思うように伸びなくなってきました。そのため、同社は、現在、様々な取組みを進めています。旧来行っていたDIYのワークショップに加え、他業種と連携した全国初のインショップを実現。キッチン用品専門コーナーやアウトドア専門コーナーを設けるなど、従来提供していなかった商材を積極的に扱いお客さまのニーズに応えています。

財務構造改革の必要性

ホームセンターは、多種多様な商品を取り揃えているため、広い土地と建物が必要になります。通常、新規の出店資金は長期の借入金で賄い、日々の商品仕入れは短期の借入金で賄うのが理想的とされますが、実際には出店時に長期の資金で、全てを賄うケースが多く、状況によっては資金繰りが圧迫され、再度資金を借入する必要が生じてしまいます。このため、多くの中小企業では長期の借入金額と口座数が増え、その結果、金利や返済条件もバラバラとなり、管理コストが増加する傾向にあります。

地域金融機関と共同で、総額22億9千万円のシンジケートローンを組成!

商工中金は、福邦銀行と共同で、同社の課題を共有し、金融機関ごとに異なっていた借入金の返済方法や期間、利率を一本化することで、資金繰りの安定化を図るシンジケートローンを組成しました。総額22億9千万円のうち、12億9千万円は、定額を定期的に返済する「タームローン」に、残りの10億円は出し入れ自由な「コミットメントライン(短期の資金枠)」とし、長短借入金のバランスを是正することで、利益の範囲内で無理なく返済できるスキームを構築しました。また、商工中金は、店舗運営に長けた人材や全国ネットワークを活かした仕入れ先の紹介など、本業に関するサポートを行うことで、同社の発展を後押ししています。

商工中金は中小企業の皆様へ
経営支援を行っています。まずはご相談ください。