サポート事例
創業2期目、東京都のJ-startup企業に対し、総額10億円の融資契約を締結!
代表取締役CEO 落合 陽一様
代表取締役COO 村上 泰一郎様
ピクシーダストテクノロジーズ株式会社(本社:東京都千代田区)は、超音波や光の制御技術を研究開発するベンチャー企業で、経済産業省が推進するJ-Startup企業に認定されています。筑波大学との共同研究により、多くの知的財産を保有するスキームを構築し、波動工学の世界最先端技術を武器に、大手企業と連携して、事業化を進めています。
国立大学法人筑波大学デジタルネイチャー戦略研究基盤との包括契約
ピクシーダストテクノロジーズ株式会社は、創業間もないながらも高い技術力と研究開発力を有しています。落合CEOが基盤長を務める国立大学法人筑波大学デジタルネイチャー戦略研究基盤と知的財産に関する包括契約を締結し、知的財産など大学内の研究成果物を同社が利用できるスキームを構築しました。他方、その対価として、筑波大学には同社の新株予約権や研究人材などを提供しています。最終製品の製造は行わず、大手企業とのライセンス契約を前提とした新しいビジネスモデルを構築しています。
独自の波動制御技術「HAGEN 波源」をコアとした視聴触覚技術の社会実装に挑む
同社が開発した超音波集束スピーカーは、人の耳元など空間の任意の位置に音源を「配置」する技術を利用し、パーソナルな対応を可能にしています。例えば、商業施設でのアナウンスシステムなど、特定の空間内で特定の人に音を届ける技術により、個人性や秘匿性が重要とされる様々な分野での活用が見込まれています。従来、成しえなかった社会的課題を解決し、人々の暮らしの改善や新たな需要創出に貢献するものと期待されています。
同社にとって初の借入金を商工中金が実施
数多くの有望な技術を抱え、多くのVC等から資金を調達しましたが、株式の希薄化など事業を長期にわたって展開する上では、借入金での調達が課題となっていました。今回、商工中金は、決算実績や担保・保証に依拠することなく、同社が保有する技術や成長性に着目しました。技術の有用性を見極めるため、大学や出資者、取引先など、数多くの関係者に地道なヒアリングを行い、事業性評価を実施したうえで、総額10億円の融資契約を提供しました。同融資は、融資期間中、事業計画の進捗や収支状況などの報告をコベナンツとして付与し、事業者の経営状況をサポートしつつ、最終期限に一括償還するスキームで、創業初期の同社の資金繰り安定化に貢献しました。
代表取締役CEO 落合陽一氏と代表取締役COO 村上泰一郎氏のコメント
「一般に当社のようなアーリーステージにある研究開発型のベンチャー企業が、間接金融によって資金を調達することは困難です。当社も設立2期目で足元の業績は赤字です。こうした状況にあっても、商工中金さまは、当社と向き合い情報の非対称性を埋める努力を惜しまず、当社の事業やシーズの研究開発についてご評価をいただいた上で、このたび最大10億円の融資枠設定によるデッドファイナンスを設計してくださいました。新しいベンチャーファイナンスのかたちを体現してくださったことに敬意を表します。」
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